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ヘッジファンドとは 2
2008/10/26(Sun)
本日はヘッジファンドについて・・・


ヘッジファンドの投資戦略は、以下の14種類に分類されます。

1. リラティブバリュー(マーケットニュートラル)
常に市場にはファンダメンタル(基礎的要因)とは異なるゆがみが生じ、そこには当然の収益を追求するチャンスがあるという考え方です。 
具体的には一時的に割高に放置されている株式を売り建てて(ショート)同時に割安に放置されている株式を買い建てる(ロング)もので、市場の変動に中立的に対処をしていく手法です。 
あくまで一時的なゆがみを利用したものですので長期的には市場が正常化しゆがみは解消され、それぞれを反対売買することによって利益を捻出することが出来る仕組みです。

2. アービトラージ
1.と同様に株価の割安割高ではなく先物指数と現物株指数のゆがみを利用しSQ(特別清算指数)時に両者の価格が必ず一致する習性を利用しその鞘を無リスクで追求しようとするものです。
同手法の中には、転換社債の理論価格と株価においての鞘を追求する転換社債アービトラージなどもあります。

3. ロングショート
相関係数が-1(反対の値動き)に近い資産を組み合わせ(主に個別株式どうしで行われるケースが多い)、一時的にゆがんだスプレッドを収益チャンスとして捉え1と同様に反対売買を行うもの、市場全体に対して超過収益が期待できる株式を買い建てでインデックス(主に先物など)を売り建てるもの(この反対の場合もある)、またマーケットの方向性も若干加味しながらロングとショートの比率を調整していく手法などがあります。

4. エマージング
個別の地域戦略のひとつ。 
新興国に存在する未公開株、まだインデックス(株価主要指数)に採用されていない株式に特化することによって大きなリターンを追及するものです。 
リスクとしては流動性の少なさから来るアンシステマティック・リスクで、それがかなり大部分を占めています。

5. グロース
投資理論で言う成長株理論に基づく投資手法で、特に新興諸国などの未成熟な市場において大きく将来の成長が期待される企業に長期スタンスで投資していくもの。 
また1999年の日本のITバブル時のように経済構造のパラドックスが生じたときにも収益チャンスが生じるものと考えられます。

6. プライベートエクイティー
ヘッジファンドの手法というよりは1980年代にM&Aが盛んであった頃、買収防衛策または逆に買収後の手段として上場しているターゲットを非上場化し非公開時に中身を改善させ再上場させたときの多大な収益を得ようとする戦略です。 
この後者の考え方(上場させること)が一人歩きし、主にベンチャー投資に特化する投資手法も総称してこのように言われるケースも散見されます。

7. ディストレス
プライベートエクイティーと範囲がだぶるケースもありますが、業績の悪い企業に特化しM&Aや中身を入れ替え、会社自体をみちがえらせ企業再生委による多大なリターンを享受しようとするものです。 
時としてM&Aと同等に扱われるケースもあります。 
また1980年代に流行したハゲタカファンド(通称墓場のダンサー)の流れを汲むという説もあります。

8. イベント・ドリブン
各種発行市場(資本市場)におけるイベント(出来事)にターゲット絞って投資するものです。
M&Aの合併比率における鞘の追求など、イベント・ドリブンはミクロの投資戦略として位置づけることが出来ます。

9. グローバル・マクロ
イベント・ドリブンの戦略ですが、大きな視野でグローバル経済を対象に通貨や各国株価指数、債券市場の連動に対して仕掛けるものを言います。 
有名なジョージソロスの運用手法に代表されます。

10. 債券(イールドカーブスプレッド)
金利の方向性によってイールドカーブの形状が変化することを投資チャンスと捉え、同格付けの資産間で長期債と短期債を頻繁に入れ替えることで利益を出していく等手法です。 
金利の価格感応度(修正デュレーション)を利用することもあってデュレーション戦略と呼ぶこともあります。

11. 債券(格付け)ボンドバリエーション
格付けの異なる債権どうし(ソブリン債や個別事業債)を組み合わせて高利回りを追求する投資手法です。 
金利の変動リスクを避けるため債券先物を駆使しマーケットリスクを中立にし、個別のスプレッド(対ライボー比)を追求していくスタイルが一般的です。

12. 債券(低格付け債投資 ジャンクボンド)
倒産しそうな会社の事業債を集め債券のインカムだけではなくキャピタルゲインをも視野に入れた投資手法です。 
主にマーケットリスクに対しては、債券先物や倒産リスクを避けるため事業債を発行している会社の株式を空売りしてリスクをヘッジするケースも多い。

13. マネージド・フューチャー(CTA、CPO)
株式債券などの金融商品だけではなく商品先物や商品の現物まで投資範囲を広げて先物等も駆使して株式市場のリスクをヘッジする運用手法です。 
戦術的にはディレクショナル(市場の方向性を追求)やカウンター・トレードなど様々なものがあります。 代替的投資の代表とされシステムによるデリバティブ運用を行うことが多い。

14. リアルエステート
株式と異なり不動産案件に投資するファンド。 昨今ではリートを用いてリスクを軽減したり特化したりする手法も流行っています。
またサブプライムのように信頼度が低いが利回りの高い債権(不動産などの資産を担保したABSなど)に投資するケースもあります。

つづく

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